業界再編のハリケーンが吹き荒れる!

業界再編のハリケーンが吹き荒れる!

業界再編のハリケーンが吹き荒れる!

~あなたはこの嵐をどう生き残るのか?~

今回は、「医薬品業界の大規模再編」という少しカタい話になります。「そんなこと、ブログでわざわざ読まなくても知っているよ」と思われるかもしれませんが、MRを目指している未経験者のためにも、この巨大ハリケーンについての現状を抑えておきたいと思います。

グローバル化が進む医薬品業界

医薬品業界ではここ数年、企業の再編、統合、買収が繰り返されています。大型医薬品の特許切れによる後発品の脅威、バイオ抗体医薬品の増加、医療制度改革による医療費削減(薬価引き下げ、ジェネリック推進)等の影響を受けて、製薬企業の成長戦略として、国内・外資を問わずこの動きがより活発化しています。

最近の動きとして、以下の買収劇で日系企業のグローバル化が加速しています:

  • 第一三共が米国系バイオベンチャー企業Ambit Biosciences を約448億円で買収(2014)
  • 大塚製薬が米国系バイオベンチャー企業アバニアファーマを約4200億円で買収(2014)
  • 協和発酵キリンが英国系製薬メーカーのアルキメデスを約400億円で買収(2014)
  • 武田薬品がトルコ系製薬メーカー企業Toplam Kaliteを約145億円で買収(2015)
  • 富士フィルムが米国iPS細胞ベンチャー企業セルラー・ダイナミクスを約370億円で買収(2015)

外資での動き

外資でのM&Aの動きは非常に活発で、規模も含め、日本の現状の遥か先に進んでいます:

  • ノバルティスとGSKが事業売買に合意:ノバルティスがGSKの抗癌剤事業を、GSKがノバルティスのワクチン事業を獲得(2014)
  • アクタビスが米国系アラガンを約7兆9000億円で買収(2014)
  • バリアントが米国系バイオ医薬品メーカーのサリックスファーマを約1兆2000億円で買収(2015)
  • アッヴィが米国系がん治療薬メーカーのファーマサイクリックスを約2兆5200億円で買収(2015)
  • アストラゼネカが米国系後発医薬品メーカーのアクタビスの呼吸器系医薬品事業を約717億円で買収(2015)

外資の新薬メーカーの勢いを示す事例としては、世界で一番売れているバイオ医薬品の「ヒュミラ」で有名なアッヴィ社があります。2013年にアボット社から分社化して早々に、世界の売上高ランキングでトップ10入りを果たしました。日本でも今年2月にインターフェロンフリーのC型慢性肝炎治療薬を日本で承認申請するなど、その著しい成長には目を見張るものがあります。この新薬は治癒率も高く、今後の成果に大きな期待が持てる製品となるでしょう。

一方で、M &Aの動きを若干鈍らせる動きも見られます。米国企業のM&Aは、本社拠点を他国に移して高い法人税を回避する節税対策(タックスインバージョン)の狙いがありますが、米国政府がこうした動きに対する規制を強化し始めました。その結果、米国製薬大手ファイザーは、英国アストラゼネカに対して進めていた買収を撤回。アッヴィも同業のシャイアーの買収を進めていましたが、最終的に断念するに至り、違約金約1750億円という高い勉強代を被りました。しかし、わずか半年のうちに次の買収(サイクリックス社)に成功し、更なる成長を遂げています。外資の強大な資本力にはつくづく驚かされます。

再編に伴う人員削減

残念ながら、世界の売上ランキングのトップ10に入るほどの国際競争力をつけた日系医薬品企業はありません。政府は医薬品産業を「経済成長の中核」と位置付け、革新的医薬品を提供できるよう、国際競争力の強化に向けて産業再編を含め、的確な事業展開を図ることを業界に求めています。こうした要求(薬価引き下げ、ジェネリック推進、新薬開発への圧力等)を受けている中での売上確保を実現するために、日系医薬品企業は統合による効率化、競争力の強化・コスト削減の動きを更に進めるでしょう。2014年だけでも、国内の大手3社(武田、アステラス、第一三共)が大規模な早期退職を実行しました。

あなたの会社はどうでしょうか。この巨大なハリケーンを乗り切るために敢えてM&Aに踏み切るかもしれません。プライマリケアからアンメットニーズの高いスペシャリティケアへと、事業内容の転換が行われるかもしれません。それらが現実のものとなった時、あなたには次の行動に移る準備ができていますか?

足元に火が付いてからでは遅いので、リスクマネジメントとして業界動向の本質を見抜く力を養う事が重要です。今のうちに会社とそれを取り巻く状況を確実に見極め、新たな変化に適応する力を身に付けておきましょう。


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