抗体医薬品の開発でどこまで挑戦できるか?

抗体医薬品の開発でどこまで挑戦できるか?

抗体医薬品の開発でどこまで挑戦できるか?

~世界の市場に切り込む戦略~

近年、成長分野として注目されている抗体医薬品。

治療効果が高く、副作用も少ないことから、海外では年間の売上が1兆円規模の超大型抗体医薬品が市場を席巻しています。

実際、2014年の医薬品の世界売上上位10品目のうち、抗体医薬品が半数を占めました。(*1)

 

  • 1位:ヒュミラ(アッヴィ/エーザイ) / 128億ドル
  • 4位:レミケード(J&J/MSD/田辺三菱製薬) / 88億ドル
  • 6位:リツキサン(ロシュ/バイオジェン) / 75億ドル
  • 8位:アバスチン(ロシュ/中外製薬) / 70億ドル
  • 9位:ハーセプチン(ロシュ/中外製薬) / 68億ドル

 

ますます画期的な治療法として確立され始め、日本でも各社が動きを見せています。

例えば、話題を呼んだブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)と小野薬品のオプジーボ(がん治療薬)がその代表例です。

今回のブログでは、抗体医薬品についてのキャッチアップと、ここ最近見られた各企業の新たな動きについて紹介します。

 

今さら聞けない、抗体医薬品とは?

抗体医薬品は、従来の低分子医薬とは異なり、我々の体を外敵から守る免疫システムの「抗体」を利用した医薬品です。

抗体が、がん細胞などの目印となる抗原をピンポイントで狙うという特徴から、これまで治療が難しいとされてきたがんや自己免疫疾患などの病気に対する治療薬として、大きな期待が寄せられています。

市場規模も世界で400億ドルを超えており、急速なスピードで市場が拡大しているため、今後も安定的に成長すると推測されています。

 

各企業の動向

ここ最近の、抗体医薬品の分野に乗り出す企業の動きを見てみましょう。

 

  • 2016年3月上旬に、アステラス製薬は大阪大学と東京大学の教授と提携し、スーパーコンピューターを活用した候補物質の探索技術を確立したと発表しました。

新薬候補の抗体をどのように変形して薬にできるかをスーパーコンピューターが予測し、その予測を元にマウスで検証したところ、予測精度が従来の3割から、なんと9割にまで上がったそうです。

この予測技術を使えば、これまで効き目が弱く創薬できなかった抗体や、量産が難しいとされてきた抗体も、新薬に使える可能性が高まります。

現在がん治療薬などを対象に、10種類近い抗体で研究が進められており、早期の臨床試験開始を目指しているとのことです。

 

  • 中外製薬は、薬の投与回数を減らす抗体医薬品の開発を進めています。

2018年以降の実用化を目指してリウマチ治療薬を改変して作った抗体医薬品の開発をすると発表しました。

 

  • 協和発酵キリンは、デンマークの製薬会社ジェンマブと共同で、「1つの抗体が2つの抗原と同時に結びつくことができる抗体」を用いて、抗がん剤治療の開発を進めています。

現在、前臨床試験段階にあると発表しています。

 

  • その他、今後抗体医薬品に期待できる企業として、MSD、イーライリリー、セルジーン等が話題に挙がっています。

 

まとめ

国内でも、抗体医薬品市場でますます競争が激しくなる可能性が見受けられます。

今後注目すべきトピックスですので、各社が持つ抗体医薬品のパイプライン情報も積極的に取っていくようにしましょう。

medimoveからも、引き続き最新情報などをお伝えして参ります。

 

(*1)英調査会社エバリュエートのデータより


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