医薬品業界の苦境?! M&Aはどこまで進むのか?

医薬品業界の苦境?! M&Aはどこまで進むのか?

医薬品業界の苦境?! M&Aはどこまで進むのか?

~各社が事業売却・買収を進めるワケ~

2015年も医薬品業界の再編が目まぐるしく、次々とM&Aが繰り広げられています。

M&Aの件数は1年間で51件と、2014年の45件から13.3%増となりました。

その背景には各社それぞれの狙いが隠れています。

 

最大大手誕生のM&A、不発に終わる?!

2015年11月に、米国製薬大手ファイザーがアラガンを約17兆7000億円で買収すると発表しており、世界最大大手の医薬品企業が誕生すると話題を呼んでいましたが、撤回を決めたことが発表されました。

ファイザーは企業の海外移転により、タックスインバージョン(本社拠点を他国に移して高い法人税を回避する節税対策)を狙いとしていましたが、米財務省により課税逃れ取り締まり強化策が発表されたことを受け、計画撤回に追い込まれたようです。

2014年もファイザーは、英国アストラゼネカに対して進めていた買収を撤回したこともあり、このような買収計画は不発に終わるのかもしれません。

 

日系企業は重点領域強化へ

日系企業ではアステラス製薬、武田薬品工業、エーザイなどを中心に重点領域強化の動きが見られ、買収や売却によって事業を絞り込む動きが本格化しています。国際的な競争力強化の策として各社が進めており、特にオンコロジー領域はどの企業も力を入れています。例をいくつか見てみましょう。

 

  • アステラス製薬は、「オンコロジー領域」、「泌尿器」、「免疫系疾患領域」、「眼科」、「筋疾患」などの分野を重点領域に定め、2015年11月には、皮膚病の治療薬領域をデンマークのレオ・ファーマに売却すると発表。
  • 2015年12月にエーザイは、オンコロジー領域や認知症などの神経分野に新薬の開発を集中し、その他の開発中の品目を全て売却すると発表。これまで疾患領域を幅広く扱っていた立場から、領域を2分野に絞って競争力を強化させる方針。
  • 武田薬品工業は、アストラゼネカに呼吸器系疾患領域を売却すると2015年12月に発表。2014年以降、「消化器系疾患領域」、「オンコロジー領域」、「中枢神経系疾患領域」、「代謝系・循環器系疾患領域」の4領域を重点領域としている。

 

ジェネリック市場への展開

2020年のジェネリック医薬品普及率80%に向けて、先発品メーカーも動きを見せています。

 

例えば、武田薬品工業とテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズは、2016年4月1日付けで、長期収載品(既に特許期限が切れており、同等の効果を持つジェネリック医薬品が既に販売されている医薬品)とジェネリック医薬品を手掛ける「武田テバ薬品」を設立したと発表しました。

「オフ・パテント・ドラッグ」(=特許期間を満了した製品群)のリーディングカンパニーを目指す動きであり、武田薬品は武田テバ薬品に長期収載品約90品目を引き渡しました。

また、武田薬品はMRを60人出向させ、武田テバ薬品では長期収載品とジェネリック医薬品の情報提供活動を進めるとのことです。

 

まとめ

医薬品業界自体は成長を遂げており今後も市場が見込めますが、業界内での再編は今後も動きが見られるでしょう。

以前のブログ「進化し続けるMRに不可欠な7つの仕事術」でも紹介させていただきましたが、MRとしていつどのような状況でも活躍できるよう、変化に対応できる力を身に付けておくことが一番の対策です。

今後も、medimoveから業界の最新動向をお届けしていきます。


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