最近のMR求人の動向について

【最近のMR求人の動向について】

・MR求人は、ここ数年、減少傾向です。その背景には、多くの製薬企業では、かつてほど、利益を上げることが出来なくなっている、ことが関係しています。というのも、昨今、多くの製薬企業では、深刻な新薬不足に悩まされています。何年か前までは、新薬の発売が活発であった時代もありました。しかし、最近では革新的な新薬を生み出すことが難しくなり、また医薬品の領域(分野)によっては、新薬がいくつも発売しており、飽和状態になっている領域(分野)も存在します。

 

また、かつては、今ほど、先発医薬品と比べて、薬価の安い後発医薬品(ジェネリック医薬品)は普及しておらず、特許が切れた先発品だけでも、新薬が頻繁に発売しなくとも、一定の売上や利益が確保できた時代がありました。後発品があまり普及していなかった時代は、特許の切れた先発医薬品でも、例えジェネリック医薬品が発売していたとしても、十分に利益が上げられる時代があったのです。

 

しかし、最近では、厚生労働省の方針としても、「後発品普及率80%以上」を目標に掲げており、特許の切れた先発医薬品は急速な勢いで後発医薬品(ジェネリック医薬品)に切り替えが進んでいます。そのため、多くの先発医薬品(新薬)を中心に扱う製薬会社では、以前より売上や利益を確保することが困難になり、人員採用に関しても、消極的になっているケースが多く見られます。

 

しかし、一部の製薬企業では、積極的に中途入社のMRをどんどん採用している状況です。ではその積極的にMRを中途入社で採用している製薬企業とはどのような製薬企業なのでしょうか。

 

【MR求人が活発な後発品(ジェネリック)メーカー】

・MR求人が減少している中でも、MR求人が増加傾向なのが、後発品メーカーのMR求人です。先発品(新薬)メーカーの多くは、度重なる新薬不足と後発品の普及により、売上が減少している状況です。

 

そのため、なかなかMRを増やすことができませんが、後発品メーカーは別です。「後発品普及率80%以上を目指す」、という国の政策の後押しもあり、物凄い勢いで、後発品が普及しています。2015年度の段階では、後発品普及率56%ほどであり、まだまだ国が目指している80%には到達していません。

 

国としても、医療費抑制のために、薬価の安い後発品の普及を促進したいのです。当然、後発品メーカーの売上や利益が上がれば上げるほど、人員(MR)も増加していきます。その結果、現在、後発品企業のMR求人は、先発品メーカーMRと比べ活発であり、ここ数年、そして現在も一定数のMR求人が存在しています。

 

後発品企業への転職を考えるMRや、MR未経験者であっても、後発品企業のMR職への応募は可能な企業も多いため、後発品企業への転職は今がチャンスと言えるでしょう。特に、MR職への転職を目指す、MR未経験である異業種の方にとって、後発品メーカーは、MR職へ転職できるきっかけともなる、大きなチャンス、と言えるでしょう。

 

【一部の外資系製薬会社でもMR求人は活発に】

・一部の外資系製薬会社でもMR求人は活発です。では、どのような外資系製薬会社のMR求人が活発かといいますと、新たに日本法人を立ち上げる外資系製薬会社や、新薬上市に伴い事業を拡大する外資系製薬会社で、MR求人が豊富な状況です。

 

いわゆる、大手と言われる外資系製薬会社では、早期退職等により、MR数が削減され、MR採用には消極的な外資系製薬会社が多いのですが、このように新規事業立ち上げに伴う、いわゆるバイオベンチャーのような中小規模の外資系製薬会社は、ここ数年、MR求人が活発な状況です。

 

そして、今後もそのようなバイオベンチャー系の外資系製薬会社は、新規事業立ち上げ等でMRを募集するケースが多く、他社から優秀な人材を求めていることもあり、給料は高めなケースが多いです。ただし、新たに日本法人を立ち上げた外資系製薬会社は、社内の体制等は十分に整っていないことも多く、その点は注意が必要です。

 

また、新規事業の立ち上げに参画し、一から事業部を作り上げることに関与したいMRにとっては、魅力的かもしれません。今後、数年間は、しばらく新薬上市に伴う新規事業立ち上げがまだまだ続く、と予想されていますので、転職を検討している方にとっては、現在はまたとないチャンスかもしれません。