内資系製薬会社と外資系製薬会社の違いについて

【内資系製薬会社について】

内資系製薬会社には、どのような特徴があるのでしょうか。一般的なイメージとしては、外資系製薬会社に比べたら、穏やかで過ごしやすい雰囲気や、雇用が安定しているイメージを持たれているかもしれません。実際、内資系製薬会社の多くは、もちろん会社にもよりますが、外資系製薬会社よりは、雇用は安定していると言われています。また、社内の雰囲気もどちらかと言えば、アットホームで過ごしやすい会社が多いと言われています。外資系製薬会社でありそうな、ドライな社風な内資系製薬会社はほとんどないのではないか、と言われています。さらに、内資系製薬会社の多くは、雇用の観点では、外資系製薬会社より安定している傾向があり、もちろん早期退職制度で人員を削減している会社はいくつかありますが、リストラは少なく、比較的安心して勤務できる会社が多いのが、内資系製薬会社の多くに共通する特徴と言えるでしょう。

 

【内資系製薬会社の強み・弱み】

内資系製薬会社の強みとしては、多くの内資系製薬会社では、国内での基盤や販路がすでにある場合が多く、日本特有の慣習等にも理解があり、外資系製薬会社よりも、顧客の懐に入りやすく、顧客に対する柔軟な対応や売上向上のための対策も取りやすいのではないか、と言われています。また、雇用が外資系製薬会社と比べ比較的、安定している点も強みです。終身雇用の傾向は、未だ多くの内資系製薬会社に残っており社員を大切にする会社が多いのも、内資系製薬会社の強みと言えるでしょう。一方、弱みとしては、製品開発力や資金力は外資系製薬会社と比べ、劣る場合が多く、その点はどうしても開発パイプラインが豊富な外資系製薬会社と比べると、弱いかもしれません。ここ数年発売している新薬では、圧倒的に外資系製薬会社の新薬発売が目立つようになっています。最近は、内資系製薬会社の多くが新薬開発に苦戦しています。もちろん外資系製薬会社でも新薬開発に苦戦している企業はいくつか存在します。

 

【外資系製薬会社について】

外資系製薬会社は、どのような特徴があるのでしょうか。一般的には、外資系製薬会社には、ドライなイメージがあるかもしれませんが、これも会社によりけりです。実際、ドライな社風の外資系製薬会社も存在しますが、いかにも内資系的なアットホームな外資系製薬会社も存在します。また、雇用の安定性に関しては、やはり内資系製薬会社の方が安定していると言えるでしょう。その理由ですが、外資系製薬会社では、グローバル本社に意向に従わざるを得ない場合がほとんどです。したがって、外資系製薬会社のグローバル本社が世界的に人員削減を命じれば、日本法人として、人員を削減しなければならず、本社の意向にはほとんど逆らえない状況です。それゆえに、内資系製薬会社と比べ、雇用が不安定と言わざるを得ません。内資系製薬会社は、もちろん本社は日本にありますので、海外からの意向を汲み取らなくても良いのです。その点は、外資系製薬会社がドライと言われる所以かもしれません。また、外資系製薬会社の多くは、効率化による利益確保を常は図っているため、最低限の人員で業務をこなしていることがほとんどです。そのため、余っている人員はほとんどおらず、必要最低限の人数で業務を行っていることがほとんどです。人員を常に切り詰めているのも、外資系製薬会社の特徴なのかもしれません。

 

【外資系製薬会社の強み・弱み】

外資系製薬会社の強みとしては、まず圧倒的な製品力が挙げられるでしょう。外資系製薬会社では、すでに海外で発売されている製品を日本に導入するだけでも新薬として扱われます。そのため、すでに海外で上手く売上を伸ばしている製品を国内で発売され、売上を上げることが出来ます。このようなことができるのが、外資系製薬会社の強みでもあります。また、資金力も内資系製薬会社に比べ、豊富なことも多く、その点でも新製品開発が進めやすい傾向があります。圧倒的な製品力と新薬開発力は、外資系製薬会社の特徴と言えるでしょう。では、弱みは何でしょうか。上記にも少し記載しましたが、内資系製薬会社と比べると、①常に効率化を図っている、②グローバル本社の意向を日本法人にも反映しなければならない、という理由により、雇用に関しては、不安定と言えます。グローバル本社の意向は、日本法人ではどうすることもできないことも多く、外資系製薬会社の多くは、グローバル本社の意向に左右されがちな傾向があります。良い方向に舵が振られれば良いですが、悪い方向に舵を振られた場合、厳しい現実と直面します。外資系製薬会社も内資系製薬会社も、どちらが良いと言うわけではなく、どちらも一長一短な部分があります。両社のメリット・デメリットを十分に理解した上で、転職を検討すると良いかもしれません。