オンコロジー領域の最前線

【オンコロジーMRの現状】

昨今、オンコロジーMRの募集が盛んです。特に、外資系製薬会社では、積極的にオンコロジーMRを中途入社で募集しています。その背景には、まず国内でのオンコロジーマーケットの拡大が挙げられます。国内で大型化が期待されているオンコロジー領域の新製品上市が控えているという、現状があります。それゆえに、オンコロジーMRの募集は活発で、オンコロジーMRを目指している方にとっては、またとないチャンスと言えるでしょう。ただし、オンコロジー未経験者が応募できる、オンコロジーMRの求人は限られていますので、オンコロジー未経験者の場合は、タイミングを逃さずお応募する必要があります。最近では、大手外資系製薬会社のアストラゼネカ社が、大型化が期待されている自社開発のオンコロジー製品の上市を見据え、まとまった数のオンコロジーMRを募集しました。このアストラゼネカ社の求人は、オンコロジー未経験者でも応募可能な求人でした。このように、タイミング次第でオンコロジー未経験者でも、オンコロジーMRに応募することは可能です。また、オンコロジー未経験者がオンコロジーMRに応募する場合、大学病院や基幹病院担当経験が必要な場合がほとんどです。そのため、現在、他領域を担当している場合であっても、何とか基幹病院クラスの病院担当経験を積む努力が必要です。オンコロジー製品は多くの場合、大学病院や基幹病院で使用する製品を扱うため、基幹病院クラスの担当経験が必須と考えて良いでしょう。したがって、オンコロジー未経験者がオンコロジーMRに転職を検討する際、応募時には、基幹病院クラスの担当経験を積んでいることが必要です。

 

【オンコロジー市場の動向】

ここ数年、オンコロジー製品の新製品上市が盛んです。外資系製薬会社を中心にオンコロジー領域に各社、注力している状況です。かつては、オンコロジー領域に決して強くなかった製品企業までもが、最近では、ここぞとばかりに、オンコロジー領域にシフトしています。その背景には、多くの領域で新製品が不足している、もしくは飽和しているのが原因と言われています。例えば、高血圧、高脂血症等の生活習慣病治療は、新しい医薬品がほとんど、発売しないのではないか、と言われています。要するに、発売しつくしているとも言われています。そのような中で、オンコロジー領域は、まだまだ十分に医薬品が出揃っているわけではなく、むしろ、がん腫によっては、医薬品が不足している領域もあります。また、ここ数年、新規作用機序のオンコロジー製品も発売されました。体内の免疫力を高め、がん細胞から身を守り治癒する、抗PD-1抗体等の免疫チェックポイント阻害薬は、今後のオンコロジー市場で主流になる可能性を秘めている薬剤です。オンコロジー市場では、毎年のように新たな抗がん剤が発売され、日々、治療が進歩しています。オンコロジー市場は、発売される新薬次第で大きく変わる可能性がありますが、上記に挙げた抗PD-1抗体等の免疫チェックポイント阻害薬使用例から、次々と良いエビデンスが発表されており、現在、注目を集め、免疫チェックポイント阻害が、将来的に抗がん剤治療の主流になる可能性があります。もしかしたら、この免疫チェックポイント阻害を扱う製薬企業に大きく成長するかもしれません。

 

【オンコロジーの将来性】

オンコロジー領域に参入している製薬企業を見てみましょう。外資系製薬企業では、ファイザー、ノバルティス、ロシュ(中外製薬)、MSD、サノフィ、アストラゼネカ、イーライリリー、バイエル薬品、ブリストル・マイヤーズスクイブ、etc、要するに、ほとんどの外資系製薬企業でオンコロジー製品を扱っています。内資系製薬企業では、武田薬品、アステラス製薬、第一三共、エーザイ、大塚、etc、と、こちらも外資系製薬企業ほどの数ではないにしろ、多くの内資系製薬会社でオンコロジー製品を扱っています。かつては、オンコロジー製品をほとんど扱っていない製薬企業も多く存在しましたが、現在ではオンコロジー製品を扱っていない製薬企業を見つける方が難しくなっています。それだけ、多くの企業がオンコロジー製品を開発研究し、上市に向け励んでいるわけです。現在では、外資系製薬、内資系製薬の大手企業のほぼすべてがオンコロジー領域に注力しています。ということは、オンコロジー領域は、今後もしばらく有望な領域であり、新薬も多く発売される可能性がある、ということです。製薬企業の将来性は、開発上市できる新薬次第で業績が大きく左右されるため、読みにくい部分があります。しかし、その中で、オンコロジーという領域は揺るぎない地位を築いており、ほぼ確実に伸びる市場です。したがって、今後はオンコロジー領域の開発研究に注力し、有望なオンコロジー製品を多く扱うことのできる企業が大きく伸びるでしょうし、そのような企業は狙い目かもしれません。